教えて。大森剣友会。

 剣道って何歳から出来るの?家の子にもできるかしら?

大森剣友会では、幼稚園年長さん(*1)から、教えています。
ただ、剣道は、思ってるより以上に、覚えたりすることが多くて竹刀の握り方だって、結構ニュアンスが伝わらなかったり・・ それがへんなクセになっちゃうと大きくなった時の進歩の
妨げになっちゃったり・・・
先生がおっしゃることをちゃんと聞けないと、教えてもらってる本人も、楽しくないんじゃないかなと思います。
それに、夏は暑いし、冬はほんとに寒いし・・(ほんと寒いですよぉ)

それでも、今がんばってくれている1年生から6年生は、ほとんどが、幼稚園年長(*1)や1年生になったばかりからはじめた子ばかりです。泣きながら、すねながらそれでもがんばっていけるんだから、お宅のお子さんだって、やればできます。同じ年長さん、1年生じゃないですか。

だけど、無理強いは、剣道大きらいっ子にしちゃうので、本人の「やるっ!」っていう強い意志を尊重しましょう。
途中の学年からだって、ぜんぜん心配いりません。かえって、先生のおっしゃることの理解は大きい学年のほうが早いですから・・・

途中の学年から始めた子が団体戦の大将で良い戦績を収めてたりしますよ。なにごとも本人の努力です。

(*1)剣道はやっぱり稽古ですから、ちゃんと大人の人の言う事が聞けて、少しの時間でも集中できる子でないと、教えるほうも実は大変です。楽しいのは良いのですが、他の真剣に稽古をしてる子達にも迷惑となります。お子さんの様子を見て稽古に参加できるか判断してください。

 剣道の防具って高いでしょ。
ちょっとお金がかかるんじゃやらせられないわ。・・・

確かに、大人の方の防具は、「家の中で一番高い財産!」なんてのもあるみたいですが、小学生の防具は、面、小手、胴、たれのセットで五万円ぐらいです。
「えーっ。5万。」という金額ですが、よほどの成長をしない限りは、6年間使用しますし、そこは、剣道をやってる子供たちの家族の集まり・・・
「お兄ちゃんのお古でよければ・・・」とか、「近所からもらっちゃって・・・」とか、ちょっと声をかけると、揃っちゃったりします。長く使用できるものなので、高い安いはなんとも言えません。

ただ防具をつけてもいいよと言われるまでは、竹刀(2千円ほど)&つばとつば止め(合わせて200円くらい)で洋服は、運動できる普段着でOKですし、その後、胴着と袴を着用して練習します。
(合わせて1万円くらい。これもお古を廻してもらったり6年間着ますよ。

ここまでの練習で、これから続けられるかどうかお子さん本人が、決められるぐらいの時間がありますから、防具を買ったけど辞めちゃってもったいなーい。なんてことはないと思います。

ただ、防具をつけてからの練習のほうが辛かったりするので、防具をつけるようになったら、親御さんも協力して、子供さんががんばれるようはげましてあげてください。但し、ここでも、無理強いせず、はげましですよ。

防具をつけるようになると、竹刀の劣化も激しくて思ったより竹刀代にかかるかもしれません。(竹刀は手入れ次第で、だんぜんモチがちがいます)

 役員とか当番とか面倒な事はないですか

大森剣友会自体が、有志の心遣いで成り立っている団体です。先生方も、普通のお父さんたちです。仕事もあって、仕事が終わってクタクタのはずなのに、子供たちに剣道を教えて下さってます。せっかくの日曜日だって、朝早くから私たちの子供の相手です
たしかに、役員という仕事は、大変なこともありますが、みんなおなじです。
今は、6年生の保護者の方が、毎年やっています。他の学年のママたちも、我が子のことですから、協力しながら子供たちの練習を、先生方といっしょに支えています。

役員とは別に当番があります。練習日に、子供の出欠確認や、緊急時の対応に、練習の時間、付き合ってもらいます。練習開始時間の15分~20分前に、体育館のかぎを開けることから当番の仕事が始まります。練習にくる子供たちの出席簿に○をつけてあとは、練習を見ています。小さい子は、自分の親じゃなくても甘えてきたりしますが、うまく励まして練習に参加させます。自分で、面をつけられない子の手伝いをしたりします。これは、あまりやらないほうが良いみたいですが、様子を見ながら手伝います。

!!剣道の防具なんて付け方しらないわ。

心配なさらないで大丈夫です。みんなそうです。誰かしら他のママ達も見てますので、教えてもらってください。かならず、我が子も面や、胴をつける時がありますから、いっしょに覚えましょう。そんなに難しくはないです。

ちょっとした怪我や、まめをつぶしたりとかありますけど、大きい子たちは勝手に自分で処置できますし、小さい子にキズバンをつけたりするくらいです。
とにかく頼りになる先生方がついてますので、あまり心配はいりません。

練習時間が終わって、体育館のかぎをしまって、次の方にカギ袋を手渡しておしまいです。
会費の受渡や、竹刀の販売等、お金のやりとりもありますが、かならず、役員さんが、来ることになっているので、そのまま渡してもらうだけです。

始めたばかりのお子さんのママに最初からひとりで当番なんてことは、ないですから・・・解らないことは聞いちゃえばいいんです。

 試合、合宿、級審査などなど。。。

試合は、面や胴の防具をつけ始めると、個人戦から出場します。
大丈夫。感動しますよ。我が子の初試合は・・・
勝っても負けても、一生懸命の我が子は抱きしめてやりたいぐらいです。
大きくなると団体戦もはじまります。これも又違った感動があります。子供の負けん気が強くなるのもこの頃かもしれませんね。

合宿は、防具をつけていて、自分で自分のことが出来る子は、参加できます。ひとりで寝られないとか、トイレに行けないとか言う子は、役員のママ達ぐらいしか、いっしょに泊まらないのでちょっと大変です。
(だけどいませんよね。それに、親が思うほど子供は、赤ちゃんじゃなくなってきてますよね。)
ぜひ、心を鬼にして、お子さんを合宿に参加させてください。たった2泊3日で、子供は大きくなって見えますよ。心配なら、見に行けばいいんです。
案外ケロっと上級生や同級生になじんで、ワイワイ楽しげにしてたりします。親と一緒ではないこういったイベントも子供には、楽しいものかもしれません。

級審査は、小学校3年生の4級から受けます。(平成14年度より)
大森剣友会の基本方針に、『小学校卒業時に1級取得』があります。
基本を重視している大森剣友会の子供たちは、毎日の練習をちゃんとやっていれば、大丈夫です。みんな元気にお免状をいただいて帰りますよ。
審査の前は不安そうでも、いつもの通りの元気な剣道で、のびのびと審査じゃないみたいに、がんばってます。大丈夫です。心配は要りません。

ただ、段審査になるとちょっと違ってきますが、それでも基本の大森剣友会です。中学生、高校生、みんな順調に取得しています。

基本が大事。それが大森剣友会です。

 最後に。。。。

剣道をやったことのないお母さんが生意気ですが。。。。。
【剣道は武道】です
やはり根底には、『遊びじゃない』厳しいものがあると思います。
サッカーや野球、スイミングのように、親がなんとなく『こんなもの』だと解ることができるものと違って、やったことのない私たちには、『簡単ではないもの』です。

それでも、もしもお子さんが興味を示したのなら是非、大森小学校の体育館で、週3回稽古してますので、見に来て下さい。

土曜、日曜なら、ちょっと前にはじめたばかりのちょっとだけ先輩の子供たちが入り口近くで、「めーん!」とタドタドしく、竹刀を振っています。
そのもっと奥のほうに、夏の暑さや冬の寒さの中、泣きながらだったり、くじけて面を外して座り込んじゃったり、グズグス親御さんに引きずられながらきた子だったり、スキさえあれば、お当番のママ達に甘えてた子たちが、凛とした少年剣士になって練習しているのご覧頂けます。

うちの子も、いっしょでした。テレながら、見に来て、同じぐらい子供たちが、
がんばってるのに刺激されて「ぼく剣道やる!」と自分の意志で続けてきた子です。途中は、「なんで僕ばっかり・・」とか、「剣道いきたくない」とか、
ほんと、我が子ながらなさけなく思ったこともありましたが、そんなこともみんな経験してきたことです。

どうぞ、お子さんといっしょに『剣道』をやりましょう。
やるといっても実際にやってもいいし、応援だっていいんです。

ある先生はおっしゃいます。
『剣道やってて子供が曲がったって聞いたことない。』と・・・
『剣道』の辛さをがんばれる子は、楽な道は選んだりしないんでしょうね。
きっと。

その言葉を信じて、我が子を含めて、剣友会の子供たちのまっすぐな成長を願っています。

あくまでも子供が大森剣友会で、剣道を習っているおかあさんの意見です。参考になれば・・・と作成しました。

ご不明な点等は、実際に見て、聞いて、確認をしてください。
我が子のことですから・・・・

自分(親)も納得して『剣道』をはじめてください。

(いちOB母)中尾静江